こんにちわ。
私はあっちの世界に直接触れたことはありませんが
ちょっと不思議な体験をしたので書き込みをさせて頂きます。


私は技術職で採用され現在の会社に入ったのですが、
会社の業務内容が変わり今は事務のような仕事をしています。
そしてつい先週、会社でコピー機が故障したので
業者を呼んで修理してもらうことになりました。
分解を始めると中に色々詰まっていて、
紙くずやクリップ、ガチャ玉等がばらばらと出てきます。
そしてなぜかその中に誰かの社員証も入っていました。
顔に見覚えはありません。
私は「一体どうやって入ったのだろう?この人困ってるだろうなー」
と思いイントラネット上の社員録で所属を調べ本人に直接返そうと考えました。
キーワードで名前を打ち込み返ってきたメッセージは
「検索条件に該当するレコードが見つかりません」。
どうやらその人は数年前に退職もしくは免職されているようでした。
なぜならそのICカードタイプの社員証が
採用されてから5年程しか経っていないからです。
本来は人事担当に返すのが規則でしたが、何か胸にざわめくものっを感じ、
このコピー機を使っているであろういくつかの担当の人に尋ねてみました。
するとある担当の方がその人の後輩だったらしく、
「あー○○さん。亡くなられたよ。つい先月だったが…何か?」
一瞬背筋が寒くなりました。
自支店では社員やその家族が亡くなると弔報が全社員に回るシステムに
なっていますが、カードの主は退職してから病気で死去したため
弔報は発行されず、その死を知るものは同僚でもごくわずかだったようです。

人はいつか必ず肉体を失い、年月を経て人の記憶からも消えて行く。
ネットワークの高度化と共に希薄になっていく人間関係。
彼はコピー機を破壊することでその存在を知らしめたかったのかもしれません。