皆様、こんにちは。また、書きに来ました。
今回は、私が小さな時に体験したお話を書きます。


私が3~4歳の時に体験した話です。
私は当時、二階建ての古い1軒屋(借家)に住んでいました。
昔ながらの古い造りの家で、まっくろくろすけ(by.トトロ)が出て来そうでした。
記憶がおぼろげで部屋の間取りなんかは
覚えていないのですが、2階は寝室だったのを覚えています。
寝室では、父・弟・母・私の順に並び、寝ていました。
その寝室で、私は奇妙な体験をしました。
皆が寝静まった頃、なぜか決まった時刻に小さな私は目が覚めました。
目が覚め寝つけない私は、よく天井を見ていました。
天井を見つめていると、
やがて青白い手が天井からスススゥーとのびてくるのです。
びっくりして慌てて布団をかぶり、布団の隙間からそ~っと覗くと
青白い手は一旦天井に戻っていき、再びスススゥーとのびてきました。
そして、布団から出ている頭をなでくり廻すのです。
怖くてまた布団に潜り込みました。
でも少しだけ好奇心が勝ち、また覗くと一旦天井に戻っていき、
そして再びスススゥーとのびてきたのです。
それは毎晩起こりました。そして、同じ時刻に・・・。
当時の家には、振り子時計がありました。
天井から青白い手が降りて来る時、決まって振り子時計は時刻を知らせました。
ボォーン・ボォーン・ボォォーン
3つの鐘の音、深夜3時です。
怖くて母を起こし説明をしても、当時の私は4歳。
信じてくれず、「怖い夢でも見たのだろう」となだめられて終わりでした。

だいぶ後になって、『妖怪図鑑』という本を見ました。
小学生高学年になってからだと思います。
その中に『天井さがり』という妖怪を見つけました。
天井からぶら下がって、家の中の様子を伺う妖怪だと本には書いてありました。
私が見たあの青白い手は、その妖怪だったのかな・・・と、
とりあえず納得する事にしています。