こんばんわ。ねこまたです。
今まで高校生時代の体験をお話させていただきましたが、ネタが全然尽きないので(だって毎晩だったんだもん)、今回は部屋の中の話ではなく、屋外でのできごとをひとつお話させていただきます。と言ってもそれも高校時代のこと。


さて、連日のようにねこまたが「あっちの方々」に悩まされつづけていた頃でした。猫もパンチも蹴りも有効ではないことを悟ったねこまたのとる方法はただひとつでした。それは、「友達の家に泊まりにいく」。

当時仲の良かった友人の家(ちょいと遠い。5キロくらいありました)へチャリ(自転車)をぼーっとこいでおりました。歩道に面してある定食屋さんがありました。「キッチンOOO」といいました。OOOにはある格闘技の名前が入ります。たぶん単なる偶然でしょう。「ああ、ここ美味しかったな、また行きたいな」と、わき見運転をしていました(この癖で何回も何回もはねられてます)。そして再び視線を前方に戻しました。

お子様がこっちに向かって走ってくる!
それもあとほんのわずかの距離!

「ひ、ひいてまうっ!」

慌ててブレーキを握るねこまた。
しかし悲しいかな、ねこまたのチャリは数々の事故に遭っているので、あまりまともに作動する部分がなかったのです。あわてて握った右手の前ブレーキはまったく効きませんでした。

「ああっ!ひいたっ!」

前輪がお子様と接触する瞬間、お子様の小さな身体はねこまたの視界から消えていました。

「ひかんで良かった…」

直後の感想です。お子様ひいたらしゃれにもなりません。子供好きだし。 

「でも…今のなに?」

歳はおそらく4、5歳くらい。何かを夢中になって追いかけていて、周りが目に入っていない、そんな様子でした。

「まあ、ひかなかったんだし、オッケ」

しかしそれからもねこまたがチャリでその歩道を通るたび、必ずお子様が走ってくるのでした。ねこまたはわかっているのにも関わらず、思わず驚き、必死にブレーキを握り締めるのでした。ちなみにそのせいで転んだこともあります(鈍いのかな)。

その後ねこまたは、原チャリや車に乗るようになり、お子様と遭遇する機会はなくなりましたが。原因は今も不明です。お子様は遊びに夢中ではしゃぎまわり、自転車にひかれて亡くなったのでしょうか…。そのことが原因で毎回ねこまたのチャリに向かって走ってきてしまう…というのは考えすぎなんでしょうか。

…そしてあの子は今も誰かの自転車に向かって、走り続けているんでしょうか…。