どうもみなさんこんにちは。(昼間に職場より)UFOネタで
デビューした’けんさん’です。
家のPCがまだネットに未接続なのでこっそり会社から投稿してます。
(ビクビク..)
僕自身、全然恐くない話なんです。
恐いというよりもとても不思議な話です。


今から20年程昔、僕がまだ幼稚園に通っていた頃の思い出なんですけど、
当時我が家は千葉県千葉市にあり、旧国鉄沿いに住んでいました。
僕には一つ上の姉がいて、
家から結構離れた友達の家によく一緒に遊びに行きました。
その友達の家のすぐ隣は古いお寺で、
幼い僕や姉はなんの恐怖心もなく、よく敷地内に入っていました。
中にはいくつかのお墓とそのお墓の中心あたりに大きな鐘が
ぶら下がっているだけの小さなお寺でした。
その日も僕と姉は友達の家に遊びに行き、日が傾く頃まで遊んでいました。
外もだいぶ夕焼けがかかり、
さあ、そろそろ帰ろうかと姉と一緒に友達の家を出ました。
帰り道は、お寺の塀沿いにぐるりと迂回して
旧国鉄の陸橋を渡って家へと帰る といったコースです。
いつもと同じく僕と姉がお寺の塀沿いに歩いていた時です。
突然塀の向こう側から大きな音で鐘をつく音が聞こえてきました。
僕も姉もびっくりしました。
なぜならそのお寺の鐘は鳴るはずがないのを知っていたからです。
そう、釣り鐘があっても肝心の棒がないんです。
でも現に塀の向こうからはっきりと音が聞こえてきます。
僕と姉は急いで陸橋に駆け上り、お寺の敷地内を見てみました。..
そこには誰もいない墓地とその真ん中に棒のない釣り鐘が有るだけでした。
でも!!音の出所はやはり敷地内の鐘なんです。
そして姉が先にそれを見つけました。
釣り鐘を指差して僕にいいます。

「ほら、釣り鐘の横!何かいる!!」

僕は慌てて視線を釣り鐘の横に移動させました。
....何やら白いモヤのようなものが釣り鐘のすぐ横にいます。
やがて鐘の音がやみ、その白いモヤは
釣り鐘の横にある石像に重なり消えてしまいました。
僕も姉も大騒ぎしながら家に帰り、母親に一生懸命説明しましたが、
母は「そんな音は聞こえてない」とあっさりと否定されました。

でもあれから20年経ったいまでも、はっきりと当時の光景が思い出せます。
とても静かな夕焼けの帰り道、
そして住宅街なのに辺りには誰一人として居なかったその空間。
はっきりと聞こえた鐘の音。
僕一人ならまだしも、現在結婚した姉もまた、
当時の光景をはっきりと、僕と寸分ちがわずに覚えているとの事。
今は大阪なので当時のお寺は現在どうなっているのか解りませんが、
もし現在でもお寺が残っているならば、
きっとあの白いモヤはいまでも鐘を鳴らしているだろうと信じています。