怪談百物語(弐) 一覧

今日犬の散歩中に起こった出来事なんですけど。
うちの近所には高速の下に運河が通っている所があって、
その運河沿いには遊歩道があるんです。
そこを散歩ルートにしているんですが。

犬を連れてぽてぽて歩いてると背後に気配が。
その直後にカンカラカン★なんていう缶が転がってるような音が
遠くでしたので『誰かいるのか~』なんて、のん気に思ってたら
そのカンカラカンと言う音がどんどん近づいてくるのです。
ものすごいスピードで!
しかもその音はどう考えても私の遥か頭上で鳴っている…。

あっという間にその音は私を追い越していきました。
高速でした音かなとも思ったんですがどう考えても私の
頭上でした音でした。(頭上は空しかなかった…)

一体何なんだろう…

今日は数年前に体験したコワイ話をひとつ・・・
その当時、
私は埼玉の川越結構でかいデパートのソフト開発の仕事をしていました。
バブルの頃の話ですので、人手が足りなくて、それはもう忙しかったです。
私は東京に住んでいますので、通勤圏内なのですが、毎日深夜2時、3時
まで働いていたので、駅前ホテルに数ヶ月の間泊まりこんでいました。
デパートでの仕事でしたが、作業場所がなく、近所の神社の、結婚式の
控え室などで使われるような部屋をデバッグルームとして借りていました(笑)
そこがまた、日当たりが悪く、昼間でも薄暗い不気味な場所でした。
トイレに行こうと思い、廊下を歩いていると、後ろに人の気配を感じて、
振り向くともちろん誰もいないのですが・・・あまりのコワさに
スリッパのまま和室を突っ切って人のいる部屋まで走っていきました。
その時に、「追いつかれた」という感覚があり、急な頭痛に襲われたので、
早退してホテルに戻り、
ずっと眠っていたのですが、夜中に同室の先輩に起こされました。
起きたときには頭痛はきれいさっぱり治っていたのですが、
なぜか先輩が泣いています(^_^;)

「こわい夢を見た」と言って・・・

そんなことで病人を真夜中にたたき起こすなよ。

誰かが部屋の中に入ってこようとしていて、夢の中で一生懸命私のことを
起こそうとするんだけど、ぜんぜん起きてくれない、という夢を見ていて、
そこで目がさめたら
バスルームのドアが夢の中とまったく同じ間隔で開いていた・・・と。

私は先輩が帰ってきたのにさえ気付かずに眠っていたので、
「どうせ先輩が閉め忘れたんでしょ」と言ったのですが、
「絶対に閉めた!!」の一点張り。
まあ、私が怖かったわけじゃないのでそんなことはどうでもいいのですが(笑)

次の週、シングルの部屋が取れたので、誰に起こされることもなく心地よく
眠っていると、部屋の中に誰かが入ってきました。
や・・・やばい、掃除のおばちゃんだ!!
寝過ごしたかな??遅刻だぁぁぁーーー!!!
などと思いながらも、でも、寝過ごしてしまったもんは仕方がない、
遅刻は遅刻ということで、1時間の遅刻でも
3時間の遅刻でもそう変わらないだろう、もう少し寝てよう。
この部屋は1週間単位で借りてるから、中に人がいてもおばちゃん、
あきらめて掃除しないで出て行くだろう。と考えて、
おばちゃんが出て行くまで寝たふりをすることにしました。

ところが、おばちゃん、どんどん部屋の中に入ってくるんですよ。
で、なぜか「目をあけちゃいけない!!」と思って(理由は
わかりませんがそう思ったんです)そのまま寝たふりを続けていると、
テーブルに置いてある私の荷物をガサガサあさる音が聞こえてきました。
うわ!マジやば!!泥棒だ!!!騒ぐと殺されちゃうかもしれないから
やっぱりここは寝たふりだ!!と思い、寝たふりを続行したのですが、
その音が止んで、
今度は私が眠っているベッドのほうに気配が近付いてきました。

で、いきなり首をしめられたんですよ。

なんか、冷たくて硬い手で。

苦しい!!と思ったとたんに手が離れて、聞いた事のない男の人の声で
「気をつけろよ」と一言。
その後、私は気を失ってしまいました。
目覚ましの音で気がついて、さっきのことは夢だったのかな?と思い、
一応、ドアと窓の鍵がかかっていることを確認しました。
なーーんだ、やっぱり夢だったんだぁーーー!!!
と、安心してからベッドのほうを振り返ると、・・・・枕に、血がべったり
とついているんですよ・・・私、どこも怪我なんてしていないのに。
その日の夜、その部屋に戻るのは怖かったので、先輩をだまくらかして
部屋を交換してもらったのですが、寝つく直前になるとベッドがぐらぐら
揺れたり、パシッ!!っていうような大きな音がしたりして、そのホテルに
滞在している間は、朝日が昇るまでは眠れないという毎日が続きました。

毎日、早朝に再放送されていたウルトラマンを見てから寝てました(^_^;)

はじめて投稿させていただきます、「ねこまた」と申します。
実は結構あっちなものを見てしまうのですが、
今回はそのことを意識しだしたころのお話をひとつ…。
もちろん「実話」です…。

あれは僕がまだ高校1年のころ…。季節は冬でした。
それまでも金縛りにはよくかかるというようなことはありましたが、
あきらかに「あっちの世界」なものを見るという経験はなく(これは本人が
意識してなかっただけなのですが)、あまり気にしてはいませんでした。

で、ある日の深夜。
1時半ぐらいにベッドに入ったのですが、どうも寝つけません。
もぞもぞとベッドの中で動き回っていると「ジーッ」という音が。
僕にはビデオの予約録画の音に聞こえ、「おかしいな。何か
予約入れたっけかな」と思いそちらの方向を見ると突然男の顔が!

「おおおなんじゃこりゃあー?」

その叫びは声になりませんでした。
何故なら僕の身体は急速に金縛りにかかりつつあったのです。
大胆にもその男の顔をにらみつける僕。
その顔は渋く、若かりし日の「クリント・イーストウッド」そっくりでした。

な、何でイーストウッド?

パニックになりながら僕はひとつのことに気づきました。

「 左 手 が に ぎ ら れ て い る 」

しかも猛烈な力で引っ張られている!
にぶい僕はここではじめて恐怖にとりつかれました。
ヤバイ!こりゃ何とかしないと…。
幸いというか何というか、ほぼ金縛りは解けていました。
とりあえず右手を左手に添え、その手の引っ張る力に対抗しようとしました。
…ダメでした。
それどころかぐいぐい引っ張られていきます。
「ひょっとして肉体から引き剥がされているのか!?」
という考えが浮かび、恐怖はピークに達しました。
僕は最後の手段、「蹴り」に出ました。
「うおりゃあー!」(心の叫び)
しかし布団の感触しかなく、むなしく布団が吹っ飛ぶばかり。
仏教系の学校に通っているにも関わらず、
念仏を唱えようなどという考えはまったく出てきませんでした。
このバチ当たりが。
「万策尽きた(そこまで努力してねえだろ)
…こんなところで人生の終焉を迎えようとは…」
たぶんそこまで冷静ではなかったとは思いますが完全に「あきらめ」ていました。

「イーストウッドよ、やるならやれ」

僕は力を抜き、身をまかせました。
…不思議なことにその瞬間左手を引いていた手の感触が消えたのです。
イーストウッドも消えていました。

その日はもう眠る気にはならず、
電気をつけ、音楽をかけ、そのまま朝まで起きていました。
以上が僕のあきらかに「あっちのもの」初体験談です。
この他この後日談やら何やら、腐るほど話はあるのですが、
今回はこのへんで…。

いつも楽しく読んでます。
霊感は、金縛りにかかるくらいしかない僕の怖かった話を聞いてください。

それは僕が高校生の頃。
自分の部屋で寝ていると金縛りにかかりました。
そのころ月に1度は金縛りにかかっていた僕は
「ああ、またか」というような気しかしませんでした。
でも、その日は何かが違った。
金縛りにかかると息苦しいものなんですが。
その日の息苦しさは尋常ではありませんでした。
どう考えても誰かがしがみついてる気がする!!
もがき苦しみなんとかその金縛りから脱出した後僕は怖くなって
誰かいるところに行きたくなり、立ちあがりドアに手をかけると。

眠気が襲います。

思わず目を閉じます。

気が付くとまた金縛り。
ドアのところまでいってはずなのに何故か、
先ほど金縛りがかかったのと同じ状態になってるのです。
しかも、今度の方が苦しい!
それでも、なんとかその金縛りをといて、ほっとします。
そしてまた目を閉じてしまうんです。
するとまた金縛り。しかも苦しいっちゅ~の!!

「おお、婆さんや。もうちょい横の方を押してくれぃ」

いつもの僕ならこれくらいのボケが
思い浮かぶもの、しかしそんなこといってられなかった。
ますます苦しくなり、解けるまでの時間も長くなっていくんです。
そして、とけて動ける時間は短くなんていくようなんです。

「そ~いや~昨日会ったあの娘はかわいかったな~。

ピッチ番号も聞いたし、むふ。・・・って、くるしぃ。」

必殺現実逃避戦法もまったく効果がなく完全にパニックで
冷静に何がおこっているのか考えてるヒマなんてなかったです。
でも、気が付くと朝になってました。
どうやら金縛りにかかったまま眠ってしまった様です。(笑)
きっと夢だったんでしょう。夢ってことにしておきたい!
目を瞑ると一瞬うとうとしている感じになって、
次の瞬間金縛り。・・・最悪の出来事でした。
例え夢でももう経験したくないなって思いました。
それ以来、同じような出来事は起きてないんですが。
どう思いますか??寝ながら夢見るということはあったけど、
まさか、その夢のなかで、更に夢見てたのかな?

乱筆乱文その上長い!にお付き合いしていただきありがとうございました。
まだ犬鳴き峠の話もあるんで、次はそれ書かせていただこうとおもいます。

いたこ28号様、みなさまご無沙汰しておりました。
Ciel改め結城でございます。
暫く来ないうちに、立派なHPになられて、驚いてます。
凄いですね、本当に(^^)


さて、昔投稿した話に出てきた、高校時代のあっち系友人
今村君から仕入れたネタを、今回は書いてみたいと思います。
お話は遡ること平安時代。都を災いから守る為、
あっち系の人達が(陰陽師なんか?)活躍していた時代に、
鬼を自分に憑依させられる一族が居たそうです。
その一族は代々当主が替わる時、「鬼渡り」という
儀式を用いて、次の当主に鬼を憑依させていたそうです。

・・・・この話を聞いた時点で、
私はめっちゃ嘘臭いな今村君と思ってましたよ(笑)

ところで、今村君の遠い親戚にあたる子が、
その鬼渡り一族の末裔なんだそうです。
これは、彼にまつわるお話です。

彼は、全くどこにでも居る普通の青年(ただし、霊感は物凄い
そうですがしかし、彼は時々体重が「凄く」変化するらしのです。
ある朝、学校の朝礼で彼が貧血を起こして倒れました。
そう、彼はいわゆる「ひ弱小僧」。見た目も太ってはいません。
ですが、先生や生徒が4人がかりで
持ち上げようとしても、持ち上がらなかったそうです。
仕方なく倒れた場所に保健の先生を呼んできて手当てしたそうです。
他にも、身体測定の時に、メーターが振り切った(2回目に測ったら
普通に戻ったそうです)とか、その手のエピソードは事欠かないそうです。
その話を聞いても、私はなんか眉唾だよねと思っていました。
しかし、事件はその後起こったのです。決定的なのが。

・・・・その話は、また今度ということで^^;

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皆さん、こんちにはLOVECHILDSです
2回目の書き込みになります(レスは除いてね)

久しぶりに映画を観ました
1ヶ月に1回は劇場で映画を見ないと中毒を起すほど映画好きなもんで
今回観たのはあの「シックスセンス」です
映画の冒頭で「この映画には”ある秘密”が隠されています。
それを誰にも言わないでね!ブルースより」
のようなコメントが出て、期待に胸膨らんで見ました
感想は”ある秘密”の話になりそうなので、控えさせていただきます
観た人の間では、少し盛り上がりそうなんで、観た人いる方いたら
”あっち側”でもりあがりましょう(なんて!)恐怖体験ではない
書込みなっていないとお叱りを受けそうなんでちょっとだけします


この体験は僕が中学の時に起きた事件が発端でした
当時のクラスメートにSという女生徒がいて、
SにはAという1学年下の彼氏がいました

ある時、この2人と悪友3人の5人はAが
無免許で運転する車で他県へドライブに出かけました
14歳が運転する車は無謀にもスピード出しすぎ、
某国道でトラックと正面衝突をしてしまいました
Aは即死、他の4人も重軽傷を負いましたが、
心にもっと重い傷を負いました

SはAの死を受け止められずに学校に登校していました
そんな授業中に突然、スリッパを
はいた人間が歩いている音が教室内を駆け巡りました
”スリッパをはいていない”先生以外歩いている人間はいません
音はすぐにやみましたが、同じような現象は毎日続きました
しかしSはこのスリッパの音の主が誰だか知っていました
…それは生前のAです

上履きが嫌いでスリッパを愛用していた彼が生前教室に
遊びに来る度にスリッパを鳴らしながら歩いていました
僕たちはその事を思い出して、
スリッパの音を聞く度に彼が遊びに来た事を確信しました

今でもこの教室では、スリッパの音が鳴り響く事があるそうです

①子供の頃、枕元で踊っている小人を何度も見た記憶があります。
ロシア風の格好や、着物を着たりしていたような...

②2歳になる娘がいるのですが、先日義母が近所の家に連れて行ったら
(3ヶ月ほど前にご主人が亡くなっている)、その家の玄関を開けたとたんに
娘が怯えて泣き出し、家に連れ帰るとドアを閉めてくれと懇願したそうです。
ドアを締めた後も窓をあけないでとか泣き喚いていたらしい。
私が帰ってからも「恐かったの」と言ってぶるぶる震えていました。

何が見えたのか?


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Re: 子供には見える? 導火線さん談

家の下の子(2才頃)も夜寝るときに、おじいちゃんがいると言って
天井の一部を見ておやすみーて言って寝る時期がありました。


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Re: 子供には見える? ももっす!さん談

そうなんだよねぇ!信じがたい話だろうけど、私も子供の頃家の裏山で、
何かが、歌うような話すような声がしたので、その当りの葉っぱを掻き分けたら、
ピーターパン風の服来た小人?(妖精だ!と思っていた)がいたんです!!
今だに確信がある記憶なんですが、友人にあの話をすると、

『私だから良いようなもんだけど絶対!!他の人に言ったらだめだよ!』

って言われてます(笑)あうーーーっ!!

こんばんは。ねこまたです。

さて、前回で高校時代、イーストウッド君に悩まされたことをお話しましたが、
その後の僕はノイローゼ状態になるまで悩まされつづけました。
どういうわけか「彼ら」は午前1時45分に決まって出現するようなので、
僕もそれまでに睡眠してしまおうと早めにベッドに入っていました。

ところが眠れない、もしくはその時間帯になると目がさめてしまう、
などという事態に陥り、そのまま金縛り、
あっちの人よこんばんはモードになってしまうのでした。
ちなみに「彼ら」という呼び方をしましたが、
かなり大勢の方々がいらっしゃったようです。

例によって早めにベッドに入り、目がさめ金縛り。
目を開けてみるとそりゃあびっくり。

「どうやってこの狭い部屋に入りこんだんだおのれらはあ!」

ってくらいの方々が僕の顔を覗きこんでいました。
ちなみに皆様方お顔がとってもケロイド…。
そんな日々が続き、僕の睡眠不足がピークに達したある日、
僕はあることを試みました。

「動物って幽霊に”効く”かな」

そう、猫と共に寝れば「彼ら」を駆除してくれるかもしれない!
ちなみにこの猫、僕が幼少のころより鍛えに鍛えた猫で、
当然近所の猫のボス。
趣味は狩り。
カラスを狩るのが好きなようで、その戦闘力は
イリオモテヤマネコに匹敵するのではないかと(いいすぎ)。
うむ、猫の中でも最強のこいつと一緒に寝れば大丈夫だろう!
そう意気込んで猫を僕の胸の上に乗せ、スヤスヤと眠りにつきました。
猫はゴロゴロと気持ちよさそうに寝ています。
そして時は来ました!午前1時45分!

「ぐっ!金縛り!頼むぞ猫よ!」

しかしまだ猫は動く気配を見せません。ゴロゴロ気持ち良さそーに寝ています。
そうか、まだ敵が見えていないからだな…。よしちょっと目を開けて…うわっ!
そのとき見えたのは「墓」でした。
いいえ、墓というよりは何かの「慰霊碑」のような大きさです。
僕の足元にドーンとありました。
何より嫌だったのは、念仏のようなものが聞こえはじめたこと。

「なにこれ…」

僕は今までと違うパターンにかなりヒビりまくり、必死に猫に助けを求めました。
「猫よ起きろ、起きるのだ!貴様の御主人様が大ピンチなのだ!」(心の叫び)

しかし猫はゴロゴロゴロゴロ(^^)。

念仏の声は大きくなつていく。

「こっ、このあほたれ!今までの恩を忘れおって!
おーきーろー!頼む、後生だ、起きてくれえー!」

それでも猫はゴロゴロゴロゴロ(^^)。

結局事無きを得たものの、解かれてからむしょうに
腹が立った僕は、猫を部屋から追い出し爆睡しました。

ねこまたの結論!「猫は役に立たない!」

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金縛りの話を書いた日、やってしまいました。
昼寝してたら、金縛りさ~。
でも、明るかったこともあって軽めだったので、色々試してた。
すると、ネコがいた。飛びかかってきた。
「オーマイ、ガッ!」などと考えるひまもなく・・・
目を瞑り必死にもがくが解けない。
いつも以上に強い!
でも、来るはずのネコの感触がしない。
恐る恐る目をあけると、足元にかかっていた
洗濯ハンガーの洗濯ばさみ咥えてぶら下がってるじゃないですか。
いつ降りてくるかわからない!
必死、脱出!
なんとかとくと、眠気が襲い目を閉じたら、また戻る。
ネコが飛びかからんとしてる状態に。
あうあう!また飛びかかってくるよ~!
と、先に目を瞑りなんとかといて、もう、目をパッチリあけて確かめる。

不思議な事が3つほど。

1つネコがじゃんぴタイ製にいた場所は150cmくらいの高さで空中。

2つ1度目が覚めた時にネコがぶる下がった場所にタオルが
あることをたしかめている。なのに、もう1度金縛りにかかった時は
(一旦目が冷め一瞬だが確かめた。その直後)ネコがブル下がるで
あろうはずの場所だけタオルが消えその先に猫がいた。

3つこの家ではそこまでの金縛りはなく、ここに書いた直後。

今日もでしょうか?ちょっと怖い。

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何年も前のことである。

その日、朝から妻が頭痛がするというのだが、これまでの経験で
言えば、それは大抵おかしな出来事の起こる予兆であった。
久々の休日で、ゆっくりした午後をすごそうと思ったのも束の間のことである。
けたたましい電話の音と共に耳に届いたのは、
友人のKが交通事故に遭ったという知らせであった。

「とりあえず行ってみるよ」

と、そう妻に言い残して私はKのいる病院に急いだのである。

「おいおい、大丈夫か?」

Kの顔をのぞいた。
青ざめてはいるが、しっかりした顔つきをしている。
包帯で吊るした右足と、腕にした点滴の管が痛々しい。
だが、もう普通にしゃべれる。

「けっこう血が流れたらしい。このくらいですんでよかったよ。」

「ぶつけられたのか。」

「うん、…というか、弥太郎がついに俺のところへ来たのだ。」

「えっ」と、私はその言葉にはっとした。

と、同時に背筋に冷たいものが走るのを感じた。
実は日ごろKから冗談のように聞いていたことだったが、
彼は弥太郎に呪われた一族の末裔だったのである。
それは、一族が必ず受けなければならない「禊」(みそぎ)である、と彼は言う。
Kは自分は本当に運がよかったのだと、しきりにいった。

「とにかく、ちょっとでも歩けるようになったら、すぐに国に

帰らなければならない。弥太郎神社に行かなければ…。」

…と、ここまで書いたことによって、言霊が飛び、
私自身が弥太郎の祟りにあいはしないかと、ふと不安になっている。

少し、考える時間が要る。

ともあれ、長くなりそうなので、一度筆を置くことにする。

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美味しい百物語あります。

※iPhoneとスマートフォンサイトもあり。スマホでこのページを開くか、URLの最後にiをつければ幸せになれるさありがとう。
※百物語を一話目から読みたい場合はカテゴリから見てください。

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